☆DNAとか遺伝子って何が違うの?

 

DNAとか遺伝子って何が違うのですか?私には違いがわからないわ。

 

そう、じゃあ簡単に説明するね。

人には細胞があって、その中心に核があるよね。その中に染色体があるのは学校で習ったわよね。

 

はい、習いました。

 

その染色体の中の話よ。染色体の中には生命の全遺伝情報が入っているの。それをゲノムというのよ。

 

 

ゲノム?

 

遺伝情報が詰まった本をイメージして。いろんな内容が書かれているとするわね。

 

 

はい。

 

そこに書かれている文字は、赤いインクであったり黒いインクだったり。この文字を書くためのインクの役割をしているのがDNA(デオキシリボ核酸「deoxyribonucleic acid」。遺伝情報が組み込まれた物質。構造は糖、塩基、リン酸という3つの要素からなる)なのよ。

 

 

 

本の内容がゲノムで、それを記録するインクがDNAですね。

 

うん、そんなイメージ。

 

 

 

じゃあ、遺伝子は?

 

全遺伝情報であるゲノムの中で、たんぱく質の合成に関わる遺伝情報を遺伝子というの。

 

 

 

じゃあ、DNAというインクで書かれた本全体の内容がゲノムで、たんぱく質のことが書かれた単語や文章が遺伝子ってことね。

 

そう、そんなイメージ。下に産総研が説明した図を載せておくわね。ちなみに今回の研究でハナビラタケの全ゲノムを特定したのよ。

 

 

出典:国立研究開発法人 産業技術総合研究所