DNAとか遺伝子って何が違うのですか?私には違いがわからないわ。
そう、じゃあ簡単に説明するね。
人には細胞があって、その中心に核があるよね。その中に染色体があるのは学校で習ったわよね。
はい、習いました。
その染色体の中の話よ。染色体の中には生命の全遺伝情報が入っているの。それをゲノムというのよ。
ゲノム?
遺伝情報が詰まった本をイメージして。いろんな内容が書かれているとするわね。
はい。
そこに書かれている文字は、赤いインクであったり黒いインクだったり。この文字を書くためのインクの役割をしているのがDNA(デオキシリボ核酸「deoxyribonucleic acid」。遺伝情報が組み込まれた物質。構造は糖、塩基、リン酸という3つの要素からなる)なのよ。
本の内容がゲノムで、それを記録するインクがDNAですね。
うん、そんなイメージ。
じゃあ、遺伝子は?
全遺伝情報であるゲノムの中で、たんぱく質の合成に関わる遺伝情報を遺伝子というの。
じゃあ、DNAというインクで書かれた本全体の内容がゲノムで、たんぱく質のことが書かれた単語や文章が遺伝子ってことね。
そう、そんなイメージ。下に産総研が説明した図を載せておくわね。ちなみに今回の研究でハナビラタケの全ゲノムを特定したのよ。
出典:国立研究開発法人 産業技術総合研究所
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★DNAとか遺伝子って何が違うの?