世界中から再評価された和食


2013年、「和食」はユネスコの世界無形文化遺産に登録され、一汁三菜の菜食を中心とする日本食が、世界的にも見直されてきています。

 

欧米人の間で和食がヘルシーフーズとして高く評価され、ブームになって久しいですが、米国がん協会(ACS)の「がん統計2019年版(Cancer Statistics,2019)」によると、米国のがん死亡率はピーク時の1991年から2016年までの25年間で27%低下しているそうです(CA Cancer J Clin(2019; 69: 7-34)。

 

一方、本家本元の日本では、高カロリー、高脂肪、高塩分、高糖質の食生活がもとで健康を害す人が増加しており、今や3人に2人は癌になるのではといわれています。なんとも皮肉な話ですね。

 

生活にかかわる「衣食住」のすべてが健康を左右するファクターになりますが、なかでも、「食」がいちばん重要だと私は考えています。

何をどう食べるかということを間違ってしまった結果、病気を招いているケースもじつに多くみられるのです。それだけ食べ物と健康の関係は密接で、適切な食事療法をすれば、効果も大きいということがいえるでしょう。

 

がんに苦しむ患者さんの増加を防ぐためにも、個人でできるもっとも身近な健康法は、「食養生」にほかなりません。

私とご縁のある患者さんには、何をおいても食事の重要性について、くりかえし、くりかえし口をすっぱくしてお伝えしています。

 

健康を損ねたときに、まず見直してほしいのは、食生活です。

毎日の食事を変えるだけでも、体調は大きく変わります。それほど食事療法は効果的で、わたし自身がそれを体験、実証しています。

 

治療の根本には、「質の高い食事療法」は欠かせません。

食事療法は、まず、総カロリー量、糖分量、脂肪量、塩分量、野菜量、食事回数・時間を見直していくことから始めるのがポイントになります。


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