エストロゲンはさっきの説明で理解できたのですが、サイレントエストロゲンってどういうことですか？

実は私も初めて聞いたの。エストロゲンは女性ホルモンだけど、サイレントは「静かな」「無口な」とかの意味でしょ。だから「静かな女性ホルモン」という意味だけど、理由を聞いて納得したの。

へぇ～、私も知りたい。

女性ホルモンであるエストロゲンが、女性らしい体を作るのは理解できましたよね。

はい。

例えば、胸が大きくなるのもその影響です。骨を強くしたり、肌のハリを維持するのもね。これらは女性にとって良い効果と言えるでしょ。

はい、そうですね。

じゃあ、これらの効果をプラスの効果としましょう。このような効果をエストロゲン活性ともいい、他にも細胞の増殖を助ける働きもします。しかし、この細胞の増殖させる作用が悪く働いてしまうことがあります。

えっ、なんでですか？

細胞を増殖させる作用は、がん細胞など悪い細胞まで増やしてしまうことにもなるの。

そうなんですね。

だから健康な方には問題ないけれど、特に体調が優れない人には、プラスの効果がある半面、マイナスの副作用のリスクもあるのです。エストロゲンの活性作用する成分はいろいろあるけど、そういったリスクも理解しておく必要があるわね。

なるほど！他に注意することはありますか。

健康にいいと思って、取りすぎるのは良くないということね。例えば大豆イソフラボンは1日の摂取量は30㎎までと指針が出ているわ。これは2006年に出された指針で、要は取りすぎないことが大切なようね。

その点、ハナビラタケは細胞を増殖させる機能がなく、エストロゲンの活性があるということですね。

そう、だからサイレントエストロゲンという名前を付けたそうよ。

じゃあ、ハナビラタケから、その物質だけを取り出して飲めば効果も大きいですね。

ん～、それはどうかな？たしかにそうかもしれないけど、ハナビラタケにはベータグルカンも入っているから、ハナビラタケ自体を食べたほうが良いかもしれないな。

そうなんですか？

ベータグルカンの免疫作用、サイレントエストロゲンのホルモン作用が体の中でクロストークすることで、体には良いんじゃないかって私は考えています。

クロストーク？

クロストーク。でも、この話はまた今度ね。だけど、サイレントエストロゲンタイプの細胞活性を見つけるのは、至難の業みたいよ。

どうしてですか？