唾液で測るカラダの健康状態


よだれがよく出る赤ちゃんは元気だといわれますね。その証拠でしょうか、近年、唾液には「若返りホルモン」であるパロチンが含まれていることが判明。唾液の状態は、健康度がわかるバロメーターであることが知られています。

 

イライラしたり人前で話をしたりするときなど、緊張状態やストレスを感じていると、口の中が乾いてネバネバしてきます。緊張しているときには、ネバネバした粘性の高い唾液、反対にリラックスしているときには、水分の多いサラサラした唾液が分泌されます。

このサラサラ唾液に、先に述べた若返りホルモンであるパロチンが含まれているのですが、「おいしい」「楽しい」「幸せ」を感じているときに、たくさん分泌されるようになっています。食事中は怒ったり、イライラしたりすることなく、なごやかに楽しく食べたいものですが、これにはまさに一理あって、そのほうが消化によいだけでなく、若さを保つのにもひと役買っているわけです。

唾液の多さは若さの象徴ともいわれ、20歳を超えると、老化が始まり、唾液の量もしだいに少なくなっていきます。

 

唾液は体内を巡る血液と同じ情報をもっています。唾液がそのまま血液になるわけではないですが、血液中の成分が唾液の成分になっていることがわかっています。

全身を巡った体液で、体の状態を結果として顕わしたのが尿だとすると、唾液はその逆で、これから体に起こる近い未来を予想するときの判断の助けとなります。

 

梅干しを見ただけで唾液が口のなかに出てきますが、唾液の働きには、大きく分けてふたつあります。ひとつが「消化作用」、もうひとつが「口内環境を整える」作用です。

口に含んだ食べ物を、30回程度、噛むようにすると、唾液の分泌がよくなります。

この唾液成分は胃のペプシンに刺激を与えて、消化を助けます。糖尿病の患者さんには、とくによく噛んで食べることをすすめていますが、これは、よく噛むことで、空腹時血糖値が低下し、ヘモグロビンA1cの値も低くなることが報告されているからです。


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